ユタカワサキ個展 “Summer in Summer”

野々村 禎彦

 1976年生まれのユタカワサキは10代から自宅録音を始め、90年代半ばから自主制作カセットやCD-Rで、同年生まれの吉田アミとともに「音響派」最年少の音楽家としてシーンを支えた。90年代末に「音響的即興」が興隆すると、パッチ式アナログシンセサイザーを用いた生演奏も始め、このシーンの一般的なイメージに合致する静謐な演奏から秋山徹次らとの爆音ユニットまで、幅広い活動を行っていた。このシーンが拡散した00年代後半には、宇波拓らのコンセプチュアルな方向性には加わらず、吉田のように文筆業などに活動範囲を広げることもなくやや地味な活動を続けていたが、Sachiko M大友良英らに続いて、この個展でインスタレーションに足を踏み入れた。会場は神保町・路地と人。路地裏の狭い階段を上がり、間貸し下宿の引戸を開けるとそこはギャラリーだった…!?

[Misc Review] ユタカワサキ個展 “Summer in Summer”

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